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種別・銘 |
刀 銘 井上和泉守国貞(菊紋)寛文十二年二月日 (附)変り塗長覆輪糸巻太刀拵 Katana Inoue Izuminokami Kunisada (kikumon)A.D.1672 with Itomakitachi koshirae |
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鑑定書・資料 | 第十四回重要刀剣指定 [N.B.T.H.K]Juyo Token No.14 |
寸法 | 長さ(blade length)76.4cm(二尺五寸二分) 反り(Sori)1.5cm |
時代・国 | 新刀 最上作 摂津 |
形状 | 鎬造、庵棟、反り浅く、中切先。 |
鍛肌 | 小板目肌よくつみ、地沸つき、地景入る。 |
刃文 | 直刃調、小互の目揃い、小足頻りに入る。 |
帽子 | 小丸。 |
彫物 | なし。 |
茎 | うぶ、先刃上がり栗尻、鑢目化粧。 |
説明 | 井上真改は、初代和泉守国貞の次男で、八郎兵衛と称し、父没後に二代目を継いでいます。父と同様に和泉守国貞と銘し、万治四年頃に朝廷から菊紋を茎にきることを許されます。寛文十二年八月以降に真改と改めています。天和二年十一月急逝したと言われています。彼の作風は小板目肌がつみ、地沸がよくつき、地景の入った鍛えに、直刃調浅くのたれた刃や小のたれに互の目を交えた刃などを焼くが、いずれも匂深く、沸がよくつき、金筋・砂流し等がかかり、匂口が冴えるもので、沸出来の作品の美しさを最もよく現わしている。そして同国の津田越前守助広と共に後世の刀鍛冶に大きな影響を及ぼしています。 |