-->

種別・銘

刀 栗原筑前守平朝臣信秀彫同作 明治元年十二月日

Katana Kurihara Chikuzennokami Tairanoason Nobuhide Horidosaku A.D.1868

鑑定書・資料

第二十六回重要刀剣 [N.B.T.H.K]Juyo Token No.26

寸法 長さ(blade length)70cm 反り(Sori)1.6cm
元幅(Motohaba)3.32cm 元重ね(Mtokasane)0.78cm 先幅(Sakihaba)2.52cm 先重ね(Sakikasane)0.6cm
※棟の高さを含めない協会の計測値 元幅3.2cm 先幅2.45cm
時代・国 新々刀 上々作 武蔵
形状 鎬造、庵棟、身幅広く反りやや浅く、大切先。
鍛肌 板目流れごころに肌立ち、地沸つき、地景交じる。
刃文 互の目乱れ僅かに丁子風の刃交じり、足入り、匂い深く、沸よくつき、頻りに砂流しかかって金筋長く入り、匂口はうるみごころがある。
帽子 乱れ込んで、表は丸く、裏尖って返る。
彫物 表は十二神将(辰神)の彫とその上に棒樋。裏は「刀利天」の文字の陰刻とその上に棒樋。
うぶ、先栗尻、鑢目筋違。
説明

 栗原信秀は越後三条の出身で、始め鏡師であったが、嘉永三年頃、清麿の門に入り、刀鍛冶となった。慶応元年に筑前守を受領した。廃刀令後は故郷三条に帰り僅かに作刀し、明治十三年没した。作風は師に似るが、覇気と迫力の点で及ばない。しかし、刀身彫刻は鏡師時代に会得したものか、緻密で上手である。この刀は地刃に同工の特色がよく表れ、彫物も巧みである。

 本作は戊辰戦争の被害を避けるために現在の埼玉県狭山市に疎開していた信秀が、その際にお世話になった地元の名士「綿貫家」への謝礼として贈呈した一振りです。綿貫家は山形の本間家、大阪の鴻池家と並ぶと言われた長者でした。

 

刀剣・日本刀展示品一覧へ

日本刀販売の刀剣高吉 トップへ